ピロリ除去
ピロリ除去

ヘリコバクター・ピロリ菌は、胃の中に生息する細菌で、胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍、さらには胃がんの発症リスクを高める原因として知られています。
多くの場合、ピロリ菌は小児期に感染し、成人しても自然に消えることはほとんどありません。感染したピロリ菌は胃粘膜に慢性的な炎症を起こし、胃粘膜の萎縮や変化を進行させていきます。
特に家族に胃がんの既往歴がある方や、慢性的な胃の不調がある方には、ピロリ菌の検査・除菌を強くおすすめします。
ピロリ菌と胃がんの関係ですが、胃がん症例にピロリ菌の感染診断を行ったところ、ピロリ菌未感染胃がんは0.66%であったことなどが報告されています。このことから“胃がんの99%はピロリ菌感染に由来する“とされています。
また、2001年には、ピロリ菌感染者の2.9%に胃がんが発生したのに対し、ピロリ菌非感染者からは1例も胃がんが発生しなかった研究結果もあります。
また、早期胃がんの治療後の患者様を、ピロリ菌を除菌したグループと、除菌をしなかったグループに分けて、比較した研究では、除菌をした患者様のグループが、除菌をしなかった患者様と比べ、3年以内に新しい胃がんが発生した人が約3分の1だったことが報告されています。
WHO(世界保健機関)の国際がん研究機関も、ピロリ菌除菌に胃がん予防効果があることを認めています。
ピロリ菌の除菌は胃がんのリスクをかなり軽減しますので、胃カメラの検査とあわせて、ピロリ菌の検査もおすすめします。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍患者様の90%がピロリ菌保持者。
日本人でピロリ菌に感染しているのは、およそ6000万人で50歳以上に多いです。
当院では、希望する方には胃カメラ時にピロリ菌のチェックを行っています。ピロリの抗体検査は保険診療となりますが、保険診療とするためには、胃カメラを受けていただく必要があります。
※他の医療機関や健診センターなどの検査で抗体検査が陽性の場合は、胃カメラ検査を受診していただいて、胃潰瘍や胃がんが無いことを確認するようにしております。
当院では、ヘリコバクターピロリの感染が診断された方には、ヘリコバクターピロリの除菌療法も行っております。
検査の流れ
まずは胃の症状や既往歴を確認します。ピロリ菌感染の有無を確認するため、胃カメラの検査を行った後に、下記いずれかの方法で検査を行います。
(胃カメラ検査で、胃がんや胃潰瘍などの病変の有無を確認してから、ピロリ菌の検査を行います)
症状や患者様の状態に応じて最適な検査方法を提案します。
除菌治療
ピロリ菌感染が確認された場合、1週間の内服薬による除菌治療を行います。
3種類の薬(胃酸を抑える薬+2種類の抗菌薬)を1日2回、7日間服用していただきます。
治療中は、薬の飲み忘れがないよう注意してください。
除菌判定検査
除菌治療が終わったら、治療後4週間以上空けて再検査を行います。
尿素呼気試験などで、ピロリ菌が完全に除去できたかを確認します。
除菌が不十分な場合は、薬を変更して再度治療を行います。
定期的な検査とフォローアップ
ピロリ菌を除菌した後も、胃粘膜の状態によっては胃がんのリスクが残ることがあります。
除菌後も定期的に胃カメラ検査を受け、胃粘膜の変化をチェックすることが大切です。
当院では横浜市胃がん内視鏡検診なども組み合わせ、継続的にフォローアップいたします。
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