健診で異常を指摘された方へ
健診で異常を指摘された方へ

会社や自治体の乳がん検診、人間ドックなどで「要精密検査」や「異常あり」という結果を受け取ると、多くの方が強い不安を感じるものです。
しかし、異常を指摘されたからといって、必ずしも乳がんが見つかるというわけではありません。
実際に、精密検査を受けた方のうち乳がんと診断されるのはおよそ10人に1人程度であり、約9割の方は乳腺症や良性のしこり(線維腺腫や嚢胞など)が原因です。
大切なのは、結果をそのままにせず、できるだけ早く乳腺外科を受診して、精密検査で原因を確認することです。
早期に検査を受けることで安心につながるだけでなく、万が一乳がんが見つかった場合も、早期治療によって予後が大きく改善されます。
乳がん検診では主にマンモグラフィ検査や乳腺超音波検査が行われます。
検査結果で「要精密検査」と判定された場合は、乳がんの可能性を完全に否定できないため、さらに詳しい検査が必要という意味になります。
これはあくまで「疑わしい影が写っている」という段階であり、この時点で乳がんと確定したわけではありません。
特に日本人女性は乳腺が発達している方が多く、乳腺組織が重なって映ることで「がんのように見える影」が写ることがあります。この場合も、念のため精密検査が必要となります。
「要精密検査」は早期乳がんを見つけるために重要なサインです。
自己判断で放置せず、速やかに乳腺外科を受診しましょう。
検診結果で「異常あり」と判定される場合、次のような状況が多く見られます。
いずれも乳がんだけでなく、良性疾患や生理的な変化でも起こり得ます。
乳腺症や線維腺腫、嚢胞などは乳房にしこりができる代表的な良性疾患です。
マンモグラフィでは白く映るため、乳がんと区別がつきにくいことがあります。
乳房にカルシウムが沈着する「石灰化」は、良性の場合と乳がんの初期症状の場合があります。
特に集まって見える石灰化は注意が必要で、追加の検査が行われます。
乳腺が発達していて、乳房全体が白く映る「高濃度乳房」の方は、マンモグラフィだけでは異常を見分けにくく、再検査が指示されることが多くあります。
この場合は超音波検査を併用して詳しく調べます。
検査時の体勢や乳腺の重なり方によっても、疑わしい影が出ることがあります。
これらは「偶発所見」と呼ばれ、精密検査で問題がないと判断されることも珍しくありません。
精密検査を受ける際は、以下のものをご用意いただくと診断がスムーズになります。
特に、過去の検診結果や画像があると、乳腺の変化を比較できるため診断の精度が高まります。
また、家族に乳がんや卵巣がんを発症した方がいる場合は、その情報もお知らせください。
もし当院で乳がんと診断された場合は、患者様とご家族の不安を少しでも軽くできるよう、丁寧に治療方針をご説明します。
早期に治療を開始することで、乳がんは高い確率で治療可能ながんです。
「要精密検査」という結果を受けた際は、どうかそのまま放置せず、まずは当院にご相談ください。
TOP