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乳がんについて

Breast cancer

乳がんについて乳がんについて

乳がんについて

乳房内の乳腺組織は、主に母乳を乳頭まで運ぶ乳管と母乳をつくる乳腺葉で構成されています。

これら乳管や小葉に発生する悪性の腫瘍が乳がんです。がんは最初のうちは乳管や小葉で発生し増殖します。この時点では非浸潤性乳がんといいますが、やがて乳管・小葉の壁を破壊し周囲の組織に浸潤し、転移も生じるような浸潤性乳がんとなります。

乳がんは20代から85歳以上の方まで罹る可能性がある病気です。現在、日本人女性は一生のうち11人に1人が乳がんにかかると言われています。さらに家庭やお仕事などにとって重要な時期となる40〜50歳台の女性が最もかかりやすい年齢層となっております。日本では乳がんにかかる女性が年々増加しており、近年では乳がんは女性がかかるがんの第1位となっております。およそ毎年86,000人以上の女性が乳がんと診断されています。また、女性の壮年層(30~64歳)の死亡原因の第1位となっております。

私はまだ若いから、あるいは高齢だから大丈夫と安心していませんか。

乳がんは女性である以上、罹る可能性がある病気であることを忘れないでください。皆さまも、以前より身近に乳がんの方がいらっしゃるように感じているのではないでしょうか。乳がんの発見のきっかけとしては、自分で気づく「自己発見」と検診のマンモグラフィなどで発見される「検診発見」があります。

自己発見として。

乳房は、体の表面にあるので、しこりや硬さ、皮膚の引きつれ、乳頭の陥凹、乳頭からの赤や茶色の分泌物、乳頭や乳輪の皮膚の炎症などから乳がんをご自分で見つける方もいます。

検診発見として。

検診では、基本的には無症状の方が受診され、マンモグラフィや超音波検査で乳がんを発見することになります。
また、乳がんの発症のリスクとしては以下のような状態があります。

  • 出産歴がない
  • 授乳歴がない
  • 初潮年齢が早い
  • 閉経年齢が遅い
  • 閉経後に肥満した
  • 飲酒習慣または喫煙習慣がある
  • 血縁者に乳がんに罹った方がいる
  • 増殖性の良性乳腺疾患の既往歴

あくまでも上記は発症リスクであり、必ず乳がんになるというものではありません。マンモグラフィや超音波検査で精密検査が必要な所見を認めたら、細胞診針生検を行います。

画像検査

乳がんの診断を行う手掛かりとなるのが、視触診とマンモグラフィおよび乳腺超音波検査です。これらにより、乳がんの病期(ステージ)分類を行います。
血液の混じった乳汁が出る乳がんもあります。この場合、マンモグラフィや乳腺超音波検査で異常を認めないこともあります。その場合は、MRI検査を他施設で受けてもらい診断を行うこともあります。
マンモグラフィで悪性疑いの石灰化があり、乳腺超音波検査で確認できないときも、MRI検査を受けてもらうようにしております。

当院の乳腺超音波検査で、悪性が疑われるような腫瘤が見つかった場合には、以下に示す細胞診や組織診の検査を行います。

細胞診

乳頭分泌液を採取したり、乳房内のしこりを超音波検査で確認しながら、乳房に細い注射用の針を刺して、細胞を吸引採取します。その細胞成分を顕微鏡で検査して病変の性状や良悪性を推察・判断します。

組織診

組織検査には、針生検、吸引式乳房組織生検、外科的生検という3種類の方法がありますが、当院では針生検を採用しております。超音波で病変を確認しながら、細胞診よりも太いボールペンの中芯ぐらいの太さの針を使って検体を採取する方法です。
針生検の検査は超音波室で行います。針が太めのため、針を刺す部分の皮膚に局所麻酔を行います。その後、その部分の皮膚を2㎜ほど切開し、そこから検査用の針を乳腺内に進めて採取します。
針生検は先に示した、吸引式乳房組織生検や外科的生検より検査のための皮膚切開は小さくて済みます。針生検では専門の病理医により、良性・悪性の判断だけでなく、病変の性質などより具体的な診断が可能です。
病変の性質として判定できることとしては、浸潤がんであるか非浸潤がんかどうかの鑑別や、ホルモン受容体や、HER2蛋白の発現の有無、KI-67という増殖因子に関しても判定できます。

乳がんの治療について

乳がんと診断されると、それぞれの患者さまのがんの性質に合わせて手術療法、放射線治療、薬物療法(抗がん剤、ホルモン療法、分子標的薬など)を組み合わせた治療が行われます。
手術療法には、乳房部分切除術(乳房温存術)と乳房切除術があります。
乳がんが1か所に存在し、その大きさが小さい場合には乳房部分切除術が適応となります。
乳房切除術は、乳がんの存在する乳房を切除する術式です。比較的大きな乳がん、多発性の乳がん、部分切除では変形がかなり強くなる場合などが適応となることが多いです。
乳房をすべて摘出した場合、人工乳房や自家組織(自己の筋肉や脂肪)を使って、乳房を再建する方法もあります。手術療法は、乳がんの進行状況や術前治療後の状態などによって、様々な手術パターンがあります。
また、腋窩(わきの下)のリンパ節の状態に応じて、センチネルリンパ節生検や腋窩郭清術を行います。
放射線療法ですが、乳房部分切除術を行った場合には、術後に放射線療法を行うことが一般的です。
他に乳がんの進行具合に応じて照射するかどうか、放射線療法の範囲はどうするかなどを決定します。
薬物療法も乳がんの性質や進行具合で投薬内容を決めていきます。

当院で乳がんと診断された場合は、速やかに、連携病院もしくは患者さまのご希望の病院へご紹介いたします。