線維腺腫
良性の乳腺のしこりの代表です。20~40代の比較的若い年代の方にみられます。典型的な線維腺腫は、きれいな楕円形ですが、乳がんと見分けがつきにくいものもあります。大きさは様々で、複数できる人もいます。葉状腫瘍との鑑別が必要となります。 葉状腫瘍と診断されれば手術により摘出する必要があります。
Disease
良性の乳腺のしこりの代表です。20~40代の比較的若い年代の方にみられます。典型的な線維腺腫は、きれいな楕円形ですが、乳がんと見分けがつきにくいものもあります。大きさは様々で、複数できる人もいます。葉状腫瘍との鑑別が必要となります。 葉状腫瘍と診断されれば手術により摘出する必要があります。
閉経前の女性によくみられるものに乳腺症があります。女性ホルモン周期的な変動に伴い、その影響で乳腺組織の状態が変化します。この時に、乳腺が硬くなって、しこりのように感じたり、痛みを感じたりすることがあります。
月経前の痛みを伴う場合や乳頭からの分泌物などがあります。
マンモグラフィでは構築の乱れ、超音波では低エコーなどとして認められることが多いです。顕微鏡の検査などで、嚢胞(分泌物の溜まった袋)や線維質の増加、軽度の乳管の細胞の増殖などが見られます。
乳管が一部膨らんだものです。乳腺細胞は分泌機能を持っています。それにより乳管内に分泌物が貯まってできたり、授乳期のミルクがたまったりして出現します。検診などで認められても、単純な嚢胞は精密検査にはならないです。しかし、まれに嚢胞内に腫瘍が出現することもあります。その場合には精密検査の対象となります。嚢胞内の腫瘍としては、良性の乳管内乳頭腫や悪性の嚢胞内がんなどがあります。
乳腺炎は授乳期に多くみられます。授乳期に乳汁がうまく出ないことで、うっ滞性の乳腺炎を生じたり、乳頭からの細菌感染で乳房内に強い炎症を生じたり、膿のたまり(膿瘍)を生じることもあります。
授乳期における早期の乳腺炎では搾乳や抗生剤などで収まることもありますが、膿瘍を形成した場合は切開して膿を出す処置を行う必要も出てきます。
乳輪下膿瘍は陥没乳頭などから細菌が侵入し、乳輪のあたりに膿がたまって、熱や強い痛み生じてきます。これらは抗生物質を使ったり溜まった膿や出したりして治療します。
※当院では、授乳中の乳房ケアや母乳マッサージなどは行っておりません。乳房ケアや母乳マッサージをご希望の方は、ご出産された産婦人科のご施設等にご相談ください。
乳房に症状のある方は保険診療となります。
検査内容 | 費用(初診で3割負担の場合の概算) |
---|---|
視触診+マンモグラフィ+超音波 | 3600円(税込) |
視触診+マンモグラフィ | 2550円(税込) |
視触診+超音波 | 1910円(税込) |