院長コラム
Column
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11月になりましたね。
今年もあと残すところ2か月となりました。
皆様も定期的な検診などを受けて、ご自身の健康に気を配り、よりよい形で1年を締めくくりましょう。
当院は、乳腺外科、消化器内科、外科を標榜していますが、「乳腺外科」についてお話しようと思います。
入院設備のあるような「乳腺外科」は乳腺の疾患、特に乳がんを診療・治療する科です。そこでは、高度な精密検査や、手術、抗がん剤の治療、放射線療法などの治療が行われています。
当院のようなクリニックで「乳腺外科」を標榜しているところも多いですが、どのような方を対象に診療を行っているか、当院を例にお話します
乳房に関する各種症状の方を診察しております。
「しこり」「張り感」「違和感」「左右差がある」「なんとなく硬い」「痛み」
「乳汁分泌」「かゆみ」など、
ほかに腋窩(わきの下)の「腫れた」「痛い」 「しこり」
などの症状の方が対象となります。
マンモグラフィや乳腺超音波検査、必要に応じて細胞診や針生検などを行い
診断を行うようにしております。
横浜市乳がん検診、自費検診など
マンモグラフィ検査、乳腺超音波検査を行っております。
乳腺クリニックでは、検査はマンモグラフィや乳腺超音波検査を、受診当日に受けることができます。
また、当院ではマンモグラフィと超音波検査の結果の内容は、受診した当日にお知らせするようにしております。
乳がんの手術後の方も診療しております。
手術や抗がん剤治療、放射線療法など総合病院などでしかできない治療を受けた後の方々です。
乳がんの治療は手術で終わりではありません。その後は、乳がんの性質によっては、ホルモン療法の薬を長期にわたり内服を必要とする場合もあります。
また、転移や再発の兆候がないか術後の経過を診ていく必要もあります。
乳がんは長期にわたり経過観察が必要な疾患なのです。
当院で乳癌診断を受けた方は、総合病院などへ紹介し、そこでの治療が落ち着いたら、その後は、当院でその後の処方や経過観察も行うようにしております。
ほかの病院で診断を受けて、総合病院などへ紹介となり、治療の落ち着いた乳がん術後の方も、積極的に受け入れて、当院で経過観察を行っております。
当院での経過観察中に、もし転移や再発が疑われたら、早期に治療可能な病院へ紹介するように、いろいろな病院と連携を取るようにしております。
良性疾患の診断を受けた方も定期的な経過観察をおすすめします。
良性腫瘍でも増大したり、形状が変化したら、精密検査や手術が必要となります。
良性だから大丈夫だと自己判断で放置せずに、定期的な受診をおすすめいたします。
他の健診センターや、会社の職場健診などで、要精密検査や経過観察となった方、前年より
判定が悪くなってしまった方、前年度に異常なかったが、今年になり所見が指摘された方など。
健診で異常を指摘されたら、自覚症状がなくても専門医の診察を受けましょう。
乳がんの早期発見・早期治療のために大切な事です。
当院では、乳がんの早期発見・早期治療を目指し、他施設での健診・検診で異常や所見を指摘された方の、再検査等にも積極的に取り組んでおります。
上記のような方々を対象に診療しているのが、当院のような「乳腺外科」クリニックです。
当院でも上記に該当する方々を中心に診療しております。
以上、主な診療対象などをまとめてみました。 皆様の受診のお助けになると幸いです。
大阪市立大学医学部卒業。
日本外科学会専門医、日本乳癌学会乳腺専門医、乳がん検診マンモグラフィ読影認定医、乳がん検診超音波検査実施・判定医、日本癌治療認定医機構癌治療認定医。