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院長コラム

Column

「乳がん発症のリスク」 乳がんと家族歴 他


近年、乳がんの患者さんが増えてきております。

血縁者の方など身近な方が乳がんになったという方も多いと思います。

 

どのくらい発症リスクが、上昇するのか話してみたいと思います。

血縁者に乳がんの患者さんがいた場合、乳がんの患者さんがいない方に比べて、そのリスクは約1.9倍となります。

 

第1近親者の母親が乳がんの場合、全体では約2倍のリスクとされています。もし、母親が若い時期に乳がんに罹患していた場合は、さらにリスクがあがるとされています。

40歳代女性に限定すれば、第一近親者に乳がんの患者さんがいた場合は、約1.86倍のリスクになると言われています。

 

次に、第2近親者である 祖母や おばなどに乳がん患者さんがいる場合のリスクは約1.5倍となります。ただし、第2近親者の方の罹患が若かった場合はさらにリスクが上昇します。

家族歴は乳がんの発症リスクと関係が強いので、非常に重要です。

血縁者に乳がんを発症した方がいる場合は、定期的な検診を受けたり、些細な症状でも

早めに乳腺専門外来を受診することをおすすめいたします。

 

持病との関係

糖尿病は、高インスリン血症・高血糖により癌発症のリスクを高めると言われています。

乳がんも例外ではなく、糖尿病の既往がある場合は、糖尿病の既往がない場合より、約1.2倍のリスクがあると言われいます。

また、インスリン治療を受けている方はさらにリスクの増加も指摘されております。

 

 

今回は、家族歴や持病との関連性を述べてみました。

しんばらくは、乳がん発症のリスクシリーズを掲載していく予定です。

 

山上 良院長
記事監修
院長 山上 良

大阪市立大学医学部卒業。
日本外科学会専門医、日本乳癌学会乳腺専門医、乳がん検診マンモグラフィ読影認定医、乳がん検診超音波検査実施・判定医、日本癌治療認定医機構癌治療認定医。

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