院長コラム
Column
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4月に入り、2022年度が始まりました。
横浜市の乳がん検診や、職場健診でマンモグラフィ検査を受ける事も多いかと思います。
撮影した、ご自身のマンモグラフィを見る機会も少ないかと思います。
当院では、撮影したマンモグラフィの画像は必ず受診した方には、画像をお見せして結果を説明しております。
マンモグラフィでは、よく下記のような写真をみるかと思います。
この画像がどのように配置されているかから説明します。
マンモグラフィは横からの圧迫と、上下方向からの圧迫による撮影をします。
左右2回ずつ、合計4回撮影を行います。
そのため、通常は4枚の画像が出来上がります。その写真を、2面のモニターに映して画像の診断を行っています。
皆さんが受診をした後、診察室で説明を受ける場合、通常2枚のモニターがあります。
向かって左側のモニターには、MLO画像といって、両サイドから圧迫されたマンモ画像が表示されます。
向かって右側のモニターには、CC画像といって、上下方向に圧迫した際の画像が表示されます。
①向かって左側のモニターは、横から圧迫し撮影した写真が表示されます。身体を横から見ているイメージになるので、画面の上の方が頭側、画面の下側が足側になります。
一つの画面が、中央で2分割されており、2分割された左手に右乳房の写真、右手に左乳房の写真が表示されます。
②向かって右側のモニターでは、上下で圧迫して撮影した写真となります。目線を足元に落とすように、上から覗き込むようなイメージを想像してください。
この場合の画面では、画面の上の方が乳房の外側となり、画面の下の方が乳房の内側になります。
診察や検診で受診した写真の位置関係がわかると、画像の説明を受けた際に
イメージが湧きやすいかもしれません。
今回のコラムをご自分のマンモグラフィを見たり、説明を受ける際の参考にしてください。
大阪市立大学医学部卒業。
日本外科学会専門医、日本乳癌学会乳腺専門医、乳がん検診マンモグラフィ読影認定医、乳がん検診超音波検査実施・判定医、日本癌治療認定医機構癌治療認定医。