院長コラム
Column
Column
乳腺外科や、当院のような乳腺クリニックなどの専門の外来はどういったタイミングで受診しようか、どのような症状で受診しようか悩むことはありませんか?
あまり悩むことなく、いつもと乳腺の状態が違うと感じたり、しこりがあるなど、いつもと違うと思ったら早めに受診をしましょう。
軽い違和感、しこりかどうかわからないが左右差があるなど小さな症状でも構いません。
その小さな症状は、乳がんやその他、乳腺疾患のサインであることもあります。
★以前、 ホームページ内に、「乳房アウェアネス」というページも作ってあります。
こちらも読んでみて、セルフチェックの参考にしてください。
乳房アウェアネス|横浜市鶴見区豊岡町の鶴見はまかぜクリニック (tsurumi-hc.com)
【乳腺クリニックや乳腺外来を受診をおすすめする症状】
①しこり:乳がんの原因として一番多いものは、「しこり」があります。しこりを感じたら早めに受診しましょう。痛みのある場合も、痛みの無い場合も受診しましょう。 自己判断や触診だけでの判断は危険です。マンモグラフィや超音波検査など画像診断を受けることをおすすめします。
②痛み:痛みは乳腺症などの良性所見のことも多いですが、まれに乳がんが見つかることもあります。乳腺炎や乳腺膿瘍など感染症のこともあります。いつもと異なる痛みの場合は早めに受診しましょう。
③乳汁分泌:特に血性や、茶色っぽい変色した乳汁分泌は要注意です。血性分泌の30%が乳がんの所見という報告もあります。
④違和感:しこりを作らない乳がん存在します。そのような場合に左右の乳腺の硬さが異なるといった初期症状で発見されることもあります。 こちらも画像診断が必要です。
他にも、乳頭陥没・乳房皮膚の引きつれ、乳房皮膚の発赤、乳輪部のかゆみ、
脇の下のしこり・違和感 等々…
気になる症状があれば、あまり、気をつかわずに、乳腺クリニックなど専門外来を受診することをおすすめいたします。
乳腺の違和感に気が付いたら、あまり様子をみて状況が悪くなったらその後、いろいろと体に負担がかかります。
気になったら早めに受診しましょう。まれに、症状の無い側の乳房に早期の乳がんが見つかることもあります。
乳がんの早期発見は大切です。自分自身の健康を守るために早めの受診をおすすめいたします。
【乳がん検診】
乳がん検診は、症状の無い方の早期乳がんを発見するためのものです。
「乳がんの好発年齢の女性の方」や、「母親・祖母・姉妹や親族に乳がんの方がいる」ような場合などは、症状が無くても毎年時期を決めて定期的な検診を受けることをおすすめします。
その場合は 乳腺クリニックや専門外来はじめ、マンモグラフィ検査・乳腺超音波検査ができる施設を受診し、画像検査を受けることをおすすめいたします。
【健診で異常を指摘された】
職場健診や人間ドックなどで、乳がん検診を受ける方も多いと思います。
検診で、異常を指摘された場合は、そのまま放置せずに早めに乳腺クリニックや専門外来を受診しましょう。
また、「前回は異常なしだったが、今回は所見を指摘された」「前回と違う場所に所見を指摘された。」「前回より判定が悪くなった」などなど、異常を指摘されたり変化が気になったら、早めに受診することをおすすめします。
どんな些細な症状でも気になったときは、早めに受診をすることをおすすめいたします。
大阪市立大学医学部卒業。
日本外科学会専門医、日本乳癌学会乳腺専門医、乳がん検診マンモグラフィ読影認定医、乳がん検診超音波検査実施・判定医、日本癌治療認定医機構癌治療認定医。