WEB予約
MENU

院長コラム

Column

乳頭からの分泌物に血液が混ざる :【乳管内乳頭腫】について


【血性分泌】

乳頭からの分泌を経験された方も多いと思います。

特に、血液が混じっていたり、血液そのものが分泌すると怖くなりますよね。

 

血性の分泌する病気に乳管内乳頭腫という病気があります。

今回は、この乳管内乳頭腫についてお話します。

 

乳管内乳頭腫は、その名称が示すように乳汁の通り道である乳管内で発生します。

 

乳管内乳頭腫は良性腫瘍ですが、乳頭から血性の分泌生じたり、乳房に腫瘤を触知したりするので、乳がんと似たような症状を呈することもあるので、検査を受けて詳しく調べることが重要です。

 

【原因】

乳管内乳頭腫の好発年齢は30〜50歳代に多いです。乳管内乳頭腫が発症する明確な原因はわかっていませんが、女性ホルモンとの関係がある可能性も指摘されています。言

 

【症状】

症状としては、乳頭からの分泌物があります。乳頭からの分泌物は水のように透明なこともありますが、血が混じっていることも多いです。

血性の乳汁分泌を生じる疾患としては、乳管内乳頭腫、乳管拡張症、乳がんなどがあります。血性分泌のうち約30%が乳がんですので、血性分泌が認められた際には、乳がんかどうか画像検査や病理検査を通して詳しく調べる必要があります。

乳管内乳頭腫は、ある程度大きくなるとしこりとして触れることがあります。

乳管内乳頭腫は乳頭近くにできることが多いので、乳頭近くにしこりを自覚する場合も

多いです。しかし、触診ではよくわかならい場合も多いです。

 

【検査・診断】

乳管内乳頭腫は、自覚症状が無く、触診でもよくわからない状態でも、マンモグラフィや乳腺超音波検査といった画像検査で指摘されることがあります。また、乳管内乳頭腫の診断のためにMRI検査を追加することもあります。

乳管内乳頭腫の中には分泌物のみがみられることもあります。マンモグラフィ、超音波検査、MRIなどの画像検査で評価できない場合に、乳管造影、乳管内視鏡などといった検査を行うことがあります。

他に、分泌物の細胞診を行い、顕微鏡を用いてどのような異常細胞がいるかどうかを評価したりもします。

 

【治療】

血性分泌がある乳管内乳頭腫は、乳がんとの鑑別を確実にするために、病変部位の切除が行われることもあります。血性分泌がない場合で、病理診断がついた場合は、そのまま経過観察することもあります。

乳管内乳頭腫は、乳がんと疑わしい症状でもありますで、検査や治療、その後の状態の把握も含めて、医師による慎重な経過観察を受けることが重要です。

山上 良院長
記事監修
院長 山上 良

大阪市立大学医学部卒業。
日本外科学会専門医、日本乳癌学会乳腺専門医、乳がん検診マンモグラフィ読影認定医、乳がん検診超音波検査実施・判定医、日本癌治療認定医機構癌治療認定医。

詳しい医師紹介を見る